目次
新学習指導要領の改定案
先日、新学習指導要領の改定案が公開されました。
英語について書かれている資料は下記になります。
下記の資料の一番最後らへんがわかりやすくまとまっています。
次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ(第2部)(図画工作、美術、芸術(美術、工芸)、芸術(書道)、家庭、技術・家庭、体育、保健体育、外国語) (PDF:4225KB)
さて、小学校の英語はどうなるのかまとめてみました!
2020年からの小学校の英語
小学校の英語は中学年(3・4年生)と高学年(5・6年生)で性質がかわります。
授業形態の変化
学年 | 現在 | 2020年以降 |
---|---|---|
中学年(3・4年生) | なし | 活動型 |
高学年(5・6年生) | 活動型 | 教科型(成績がつきます) |
授業時間の変化
学年 | 現在 | 2020年以降 |
---|---|---|
中学年(3・4年生) | なし | 年間35単位(週1) |
高学年(5・6年生) | 年間35単位(週1) | 年間70単位(週2) |
習得目標単語数
小学校で600~700語程度
授業内容
小学校3年生
<ジェスチャー・感情・様子>How are you?I’m happy
<数・身の回りの物>one ~ ten.How many ~?
<色>I like ~.Do you like ~?Yes, I do. No, I don’t
<動物>動物・体の部位・形状を表す語
<外来語・食べ物>野菜・果物・菓子What do you like?I like ~.
<アルファベット大文字>A ~ Z.What do you want?~, please
<身の回りの物>身の回りの物・形状を表す語What ~ do you want?
<動物・身の回りの物>動物・身の回りの物・形状・様子を表す語I’m ~.
小学校4年生
<世界の言語・アルファベット小文字>a ~ z.Nice to meet you. My name is ~. What’s your name?
<学校・道案内>教室・学校Where is ~?Go straight. Turn right/left.
<昆虫・自然>自然や位置に関する語句
<文字・アルファベット大小文字>Aa ~ Zz.What’s this?It’s ~.
<一日の生活>動作・気持ちを表す語I have/study/play ~
<職業>職業・身の回りの物・感情を表す語What do you want to be?I want to be ~.
<クイズ身の回りの物>動物形状を表す語、色・形状What’s this?
<自分の住む地域>建物・有名な物を表す語、状態・感情を表す語
小学校5年生
<挨拶・自己紹介>I like/don’t like ~.
<身の回りの英語表記・アルファベット大小文字>Do you have ~?
<月日・季節>When is ~?Why?
<スポーツ・楽器身の回りのもの・動作>I can ~. Can you~?
<建物・道案内>Where is ~?
<自然・食べ物・特産物等>This is ~
<教科名、曜日、身の回りのもの>I study ~ on Monday
<食べ物、食習慣>What would you like?
<世界の童話、日本の童話>Let’s ~.
小学校6年生
<挨拶自己紹介>I’m ~.
<教室名身の回りの物、形状・気持ちを表す語>I like ~.
<世界の国々、生活>I want to go to ~.
<日本の特徴>~ is ~.
<一日の生活時刻>I get up at 7:00.
<動物>~ is chasing ~.
<学校生活>My favorite event is ~.
<職業、気持ちを表す語>I want to be a teacher.
<中学校生活>I want to enjoy ~.
まとめ
一番大きいなと感じるのはやはり小5・6年生から成績がつくということですね。
他の教科に比べて、日本語という上書き要素がある中、小3から英語を始めた子がどこまで対応できるのか・・・。
目安単語数があり、成績がつくということで、単語テストや文法テスト、また4技能をはかるということなので、リスニングやスピーキングテストもあると思われます。
よく4技能と言われますが、学習指導要領の指標目標は5つにわかれていました。
聞くこと、読むこと、話すこと(やり取り)、話すこと(発表)、書くこと
スピーキングについては、会話能力と発表能力が問われるということですね。
どこまでしっかりしたテストが行われるのかはわかりませんが、難易度自体はそんな高くなさそうなので、今からやっておけば、小5・6の受験勉強が忙しい時に、受験とは関係ない科目についてたくさん勉強しなくても済むのかな、、という気もします。
もう少し先になれば、中学受験にも英語が入ってくる時代がくるのですかね。
うちの子はまだ2歳。
中学受験は10年先なのでまだどうなるかわかりませんが、その時に焦らない準備を進めていきたいなと思います。
また4技能についても全部均等というよりは「「話すこと」と「書くこと」の能力が課題」「聞いたり読んだりしたことに基づいて話したり書いたりする活動」という記述があり、スピーキングとライティング能力について重点を置いていく姿勢がみれます。
私自身、リスニングとリーディングはどうにかなりますが、スピーキングとライティングはさっぱりなので、そういう流れになるのはしょうがないことですね。
リスニングやリーディングといった受動的なものは何とかなりそうな気がするのですが、スピーキングとライティングのような能動的なものは、積み重ねていかないとなかなか厳しい気がするので、週1・2の授業程度でどこまで出来るのかはかなり謎です。
この学習指導要領には中学校や高校についてもかかれていますが、いったいどれだけ学校側は対応できるのか、先生は対応できるのか、生徒は対応できるのか、心配でもあります。
私が中学校の英語の授業のときは国立だったこともあり実験的要素もあったのかもですが、外国映画の主人公のものすごく長いスピーチを暗記しみんなの前で発表するという夏休みの宿題があったり、期末試験でアリとキリギリスの童話を英語で書きなさいという問題があったりしましたが、こういうのがスピーキングとライティングに当たるとすれば、これからの子供たちは大変だなと。。
英語がものすごく苦手だった私は、中学生ながら、胃が痛かったのを今でも覚えています。
親もサポート大変ですよね、私の時はなにもサポートしてもらえませんでしたが@@
私はクラスに何人かいた帰国子女の子にいつも助けてもらってなんとか生きていました。
うちの子も周りの子をサポートできるように育てようくらいのつもりで、英語教育を続けていきたいと思います・x・